はじめに
夏の暑さから逃れるために欠かせないエアコン。しかし、涼しい環境は快適な反面、「腰痛や肩こりが悪化した」という声をよく聞きます。特に整体院では、真夏にこれらの症状を訴える患者さんが増える傾向があります。今回は、その原因と整体的な対策についてご紹介します。
冷房で腰痛・肩こりが悪化する3つの原因
1. 冷えによる血流の低下
冷房の効いた室内に長時間いると、体温が下がり、血管が収縮します。その結果、筋肉への血流が減少し、酸素や栄養が届きにくくなります。血流が悪くなると筋肉が硬くなり、腰や肩にこわばりや痛みを感じやすくなります。
2. 自律神経の乱れ
冷房の効いた室内と暑い屋外を行き来すると、急激な温度差が体にストレスを与えます。これにより自律神経のバランスが乱れ、筋肉の緊張や血流調整がうまくいかなくなります。特に首や肩は自律神経の影響を受けやすく、慢性的なコリにつながります。
3. 同じ姿勢の長時間維持
夏は外に出る機会が減り、室内でデスクワークやスマホ操作が増えます。同じ姿勢を続けることで筋肉が固まり、腰や肩への負担が増加します。冷房による冷えと相まって、症状が悪化しやすくなります。
整体的な改善・予防方法
1. 温めて血流を促進
冷えた筋肉はまず温めることが大切です。整体では、手技による筋肉ほぐしや血流促進を行い、固まった筋肉を緩めます。自宅では蒸しタオルや入浴で腰・肩を温めるのも効果的です。
2. 姿勢改善と骨格調整
冷房下での不良姿勢は、骨盤や背骨のゆがみを助長します。整体では、骨格を正しい位置に戻し、筋肉が自然と働ける状態に整えます。これにより、血流や代謝が改善され、症状の再発予防にもつながります。
3. 軽い運動やストレッチ
冷房の効いた室内でも、1時間に一度は立ち上がって体を動かしましょう。肩回し、首の側屈、腰のひねり運動など、簡単なストレッチで筋肉のこわばりを防げます。整体院では、患者さん一人ひとりに合ったセルフケア方法を提案できます。
4. 自律神経のケア
整体の施術で全身の緊張を和らげることは、自律神経のバランスを整える効果もあります。特に首や背中の施術は、副交感神経を優位にし、血流改善や筋肉の緩みを促します。
冷房と上手に付き合う生活習慣
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室温は26〜28℃を目安に設定
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直接風が体に当たらないようにする
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薄手のカーディガンやひざ掛けを常備
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水分をこまめに摂って代謝を維持
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冷たい飲み物ばかりでなく温かい飲み物も取り入れる
まとめ
冷房による腰痛・肩こりは、冷え・自律神経の乱れ・姿勢の悪化が主な原因です。整体では、これらの原因に直接アプローチすることで、症状の改善と予防が可能です。今年の夏は、冷房と上手に付き合いながら、健康な体を保ちましょう。もし腰や肩の不調が長引く場合は、お早めに整体院でのケアをおすすめします。