はじめに
夏の終わりから秋にかけては台風が多く発生し、気圧の変化が激しくなります。
この時期になると、「頭痛が増える」「めまいがひどい」「体がだるい」といった体調不良を訴える方が整体院にも多く来院されます。
実はこれらの症状は、台風や低気圧による「気象病」と深く関係しています。
気圧変化と体の仕組み
私たちの体は、自律神経によって体温・血圧・内臓の働きなどを調整しています。
しかし気圧が急に下がると、内耳(耳の奥にある平衡感覚をつかさどる部分)が敏感に反応し、自律神経が乱れやすくなります。
その結果、
血管が拡張して起こる「片頭痛」
自律神経の乱れによる「めまい・耳鳴り」
酸素不足からくる「だるさ・倦怠感」
といった症状が出やすくなるのです。
〈台風シーズンに増える主な不調〉
頭痛:特に片頭痛タイプが多く、「こめかみがズキズキする」と訴える方が増えます。
めまい・耳鳴り:気圧の変動で内耳が影響を受け、ふらつきや耳の詰まり感を感じやすくなります。
全身のだるさ:酸素が体に行き届きにくくなり、疲労感や眠気が強く出ます。
関節痛:古傷や関節に痛みが出る方も少なくありません。
整体でできるケア
整体では、自律神経や血流のバランスを整えることで、気圧変化による不調を和らげることが可能です。
首・肩周りの緊張を緩めて血流を改善
胸郭や横隔膜を調整し、呼吸を深くする
骨盤や背骨の歪みを整え、自律神経の働きを安定させる
これにより「頭痛が軽くなった」「めまいが減った」と感じる方が多いです。
自宅でできるセルフケア
整体院での施術に加え、日常生活でできる対策も重要です。
深呼吸や腹式呼吸:横隔膜を動かすことで自律神経が整います。
首回りのストレッチ:僧帽筋や胸鎖乳突筋を軽く伸ばすと血流が改善。
耳のマッサージ:耳を軽く引っ張ったり回したりすると内耳の血流がよくなり、めまい対策に有効。
睡眠のリズムを整える:気圧変化に左右されにくい体を作るには、生活リズムの安定が大切です。
水分補給:低気圧の時期は体内の循環が滞りやすいため、こまめな水分摂取が必要です。
まとめ
台風や低気圧による不調は「気のせい」ではなく、体の自律神経や血流が影響しているものです。
頭痛やめまいが続くと日常生活に大きな支障をきたしますが、整体で体のバランスを整え、自宅でセルフケアを行うことで症状の改善や予防が可能です。
「台風の時期は体調が悪くなるのが当たり前」と思わず、早めにケアして元気に過ごしていきましょう